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クロス・ドメイン・アナライザ「U3800シリーズ」を販売開始

2011年6月8日

世界初 2チャンネル間の高周波位相同期測定を単体で実現
株式会社アドバンテスト(本社:東京都千代田区 社長:松野晴夫)は、このたび、クロス・ドメイン・アナライザ (*1) 「U3800シリーズ」の販売を開始いたしました。当製品は単体の測定器としては世界で初めて、2系統の高周波信号の位相差を同期測定する機能を備えました。電子機器の回路間干渉や、電波の反射による受信不良などの測定を容易にし、EMI (*2) 対策、放送、通信など幅広い分野でご利用いただけます。
U3851
クロス・ドメイン・アナライザ「U3851」

開発の背景
近年、スマートフォンなどの携帯通信端末では、部品実装の密度が高くなるにつれて、電磁波の回路間干渉の防止が重要な課題となっています。また、電気自動車やLED照明の普及により、モーター制御やちらつき防止などのために搭載されている、インバーターから発するノイズへの対策も強く求められています。ノイズの原因をすみやかに特定するには、ノイズ源から発する複数の電波を同時に測定し比較することが非常に効果的です。
アドバンテストは2008年10月、2チャンネルのRF信号ポートを備えた、スペクトラム・アナライザ「U3700シリーズ」オプション機能をリリースしました。2系統の信号の測定結果を1画面に表示するこの機能は、発売以来幅広いお客様に受け入れられてきました。一方でノイズの発生箇所の特定に一層効果的な測定・解析のため、市場では2系統の信号の位相差を同期測定する機能が求められていました。

新製品の特長
クロス・ドメイン・アナライザ「U3800シリーズ」は、単体の測定器としては世界で初めて、2系統の信号の位相差を同期測定することができます。電波の反射などによって生じるマルチパス (*3) 成分の時間差や、電子部品から発するノイズの電界輻射と磁界輻射など、EMI対策に必要な測定が簡単に行えるようになります。
また、2系統の信号を比較分析するため、新たに「X math(クロス・マス)機能」が加わりました。この機能は、2系統の信号の波形を1つの座標平面上に重ね合わせて表示します。信号間の位相差などが一目でわかり、測定効率が著しく向上します。
「U3800シリーズ」では、測定帯域や価格の異なる3品種を用意し、お客様のさまざまな測定ニーズにお応えします。
「X math機能」による、2チャンネル間の位相の比較画面
「X math機能」による、2チャンネル間の位相の比較画面。
画面中央にある▼印2点間の縦軸方向の差分が位相差に相当します。
*1: 2系統の信号の時間と振幅、周波数、位相を自由に選択し、測定、比較できる測定器。
Cross Domain Analyzer TM は、株式会社アドバンテストの商標です。
*2: Electro Magnetic Interference の略(電磁干渉)。電子機器から発した電波や電磁波
ノイズが他の電子機器や人体などに影響を与えることを指す。
*3: 携帯電話やテレビなどにおいて、端末が複数の経路から同じ電波を受信してしまう
こと。主に高層ビルなどで電波が反射、回析することにより引き起こされる。
製品の主な仕様
品種 U3841、U3851、U3872の3品種
測定周波数範囲 U3841: 9k〜3GHz, U3851: 9k〜8GHz, U3872: 9k〜43GHz
RF入力 2チャンネル(位相同期可能)
測定モード Power vs. Time解析, Frequency vs. Time解析,
Phase vs. Time解析, IQ vs. Time解析,
高速フーリエ変換解析など
チャンネル間
バランス
振幅 ±2.0dB、
位相 ±15deg(1GHzにおいてCBW 100kHz/1msec)
ターゲット市場 回路間干渉の対策、EMI測定、マイクロ波通信の研究開発など
価格 U3841; 250万円〜, U3851; 320万円〜, U3872; 480万円〜
目標販売台数 2011年度 200台
製品に関するお問い合わせ先
RF測定器販売推進部電話 03-3214-7502
※本ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報であり、時間の経過または様々な事象により予告無く変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。